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KCON WALKER

IABSEシンポジウムと中央ヨーロッパにおける橋梁・構造物視察ツアー Vol.4

E150917 ベオグラード(セルビア)からザグレブ(クロアチア)へ

 8:30ホテル出発、ベオグラード市内に写真E-1に示す鉄道の操車場や写真E-2より市内の住宅が伺える。国境までは写真E-3・4に示す高低差のない平原が続く。 

10:10セルビア国境付近に到着、写真E-5の高速道路料金書を通過すると写真E-6のように前方には国境を通過するバスや乗用車が並んでいる。約30分停車して国境手前へ、税関職員がバスに乗り込んで来てパスポートを回収し、出国手続きの後、カメラを持たずにバスから降りて税関建物へ、入国手続きのスタンプを押してもらい外に出る。バスはクロアチア国境へ、両国国境間は約100mの距離があり、バスの前方20mくらい先に集合。そこにバスが前進して乗車して10:40クロアチア入国。一路ザグレブへ。

各国の平均月収・クロアチア:770€、スロベニア:970€、マケドニア:低い。

ガイドはサーニャさん

 写真E-7・8はザグレブ市内の状態で、路面電車が多い。

 クロアチアの人口は450万人、ザクレブには100万人。

 通貨はクナ、2年前(2013年)にユーロ圏に入ったが、クナを使用している。2020年までクナを使用し、その時点の経済状態を見極めユーロに切り替えるか検討する。イタリアがEUに加盟した時、物価が倍になった。そのようにならないように、ユーロ圏で何が必要か、ドイツやフランスを見ている。

 8月5日は休戦記念日、20年前にクロアチアが統一され、社会資本圏から自由社会資本圏に移行した。

 86万人はローマカトリック、ギリシャ聖教は5%、ボスニア人は1%。

 1970年にチェコのシステムを導入した無賃の路面電車が走っている。

当地は冬期の気温が氷点下15℃になるとのこと。写真E-9に示すように、塩分散布のため路肩のコンクリート二次製品が劣化し、落下していた。日本ではコンクリート二次製品に美観上独立気泡を連行させないが、当地でもそうだろうか?

写真E-10・11・12にはザグレブのサヴァ川に架かる自由橋を見学、1957年築、サヴァ川は洪水時に越流したことがあったが、破堤はしなかった。

日本のODAでボスニア、セルビアの河川改修を行った経緯がある。堤防には自転車の通行をスムーズにするようにレールが引かれていた。

ザグレブでは1950年の年末から経済活動が激しくなり、旧市町と新市町を結ぶ為に自由橋を造った。合成桁で、陸上部の杭は鋼製で、内部にコンクリートを充填しているようだ。

 

ザグレブには地下鉄がない。地下水位が高いこともあるが、経済的な面もあるようだ。

2007年祖国橋(ドーモンスキー橋)がサバ川の下流に4億クナを費やし造られた。写真E-13~22に示す。

ドーモンスキー橋は橋長約800m(14スパン×56m)のエクストラドーズド橋を有する連続橋で幅員は約33m、各橋脚上には写真E-21に示す可動支障が設けられており、端部には移動を吸収するための可動シュー(写真E-19)が設けられ、可動幅は約50cmであった。写真E-18は床版下面に取り付けられた排気口と思われる。落書きが上手だ。

 この橋梁は将来中央に鉄道を走らせる計画があるとのこと。この日の外気温度は34℃、たいへん暑かった。

写真E-23は飛行場?写真24~28はザグレブ市内で、町は美しく、共産圏時代のアパートが多い。

 

写真E-29・30は1981年築のヤデランスキー橋で、水道・電気を橋架している。