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ABOUT

淀城二ノ丸跡

〜新社屋建設プロジェクト〜

淀城の魅力を再構築し風土を生かすオフィスへ
新社屋建設プロジェクトに挑みました

2020年9月ケイコン本社の新社屋が竣工しました。淀城の魅力を現代に蘇らせ、
自社製品であるコンクリートと融合させた新旧が調和する、新しいオフィス空間です。
どのようにして新社屋建設プロジェクトが立ち上がり、動いていったのか。
プロジェクトに関わってきた社員の声を中心にご紹介します。
外観
外観
庭園
庭園
エントランス
エントランス
吹き抜け
吹き抜け
執務空間を繋げる憩いの吹抜け空間
執務空間を繋げる憩いの吹抜け空間
夜の歩廊(本棟へのアプローチ)
夜の歩廊(本棟へのアプローチ)

石垣の発見により建替コンセプトを策定。

淀城の歴史は1478年にまでさかのぼると言われています。その後、城主となった豊臣秀吉の側室、茶々(淀殿)が嫡男を出産したことから「淀城(淀古城)」と呼ばれるようになりました。後に伏見城の築城に資材が使われ、さらにその資材が転用されて1623年に淀城(新淀城)が築かれて以降、200年にわたり歴史が紡がれました。

この歴史的エリアに建っているのがケイコンの本社です。旧社屋建設から約半世紀が経過していたため、2016年から社屋建替の検討を開始しました。「きっかけは旧社屋の耐震補強でしたが、結局BCP(事業継続計画)の観点から耐震のみならず高い防災機能を持った新しい社屋に建て替えることになりました」と経緯を語るのは管理本部の中野正貴部長。中野部長、技術本部の所司原悟郎次長を中心にプロジェクトのメンバーが構成され、新社屋建設プロジェクトが本格的に動き始めました。

旧社屋の解体後に、行政による埋蔵物文化財の調査が行われました。そこで発見されたのが淀城二ノ丸の石垣です。「50年前に旧社屋を建てたときは調査が行われなかったようですが、今回は半年ほどかけて調査が行われました。やっぱりそうだったのか、と思いましたね」と所司原次長は言います。
石垣の発掘を受け、建替計画のコンセプトに掲げたのが「淀城の再構築」です。荒川 崇社長をはじめプロジェクトメンバーがディスカッションを重ね、建築設計のプロの提案のもと建替計画を進めていきました。
「本社の社員全社員の前でパースを見せ、コンセプトを紹介したときは、みんな驚いていました、まるで高級旅館みたいだと」と所司原次長は笑います。

若手も参加し、プロジェクトで社員が成長。

新社屋への期待が高まる一方、埋蔵物文化財の調査で工期が大幅に伸び、石垣の保存を決めたために急遽設計プランの変更も必要になりました。さらに石垣の保存を巡っての手続きなど、思わぬ仕事がプロジェクトメンバーの肩にのしかかり、スケジュール管理も難航。中野部長は言います。「とにかく素早い判断が必要で、引っ越し準備も想像以上に大変でした。50年前のことは社員の誰もがわからず、すべてが手探り状態でした。」

そこで今回のプロジェクトには20代の若手社員の参加を促し、本社建替を経験してもらうことにしました。「プロジェクトの動かし方や設計の思想、歴史の保存とすべてに関わってもらったのですが、彼はよく動いてくれて、本当に助かりました。しっかりとバトンをつなげたのではないかと思います」と中野部長。

また、自分たちの職務空間が建て替えられていく様を日々目にしていくことは、建設業にたずさわる者として貴重な経験になったと所司原次長は言います。「建替中は不自由がありましたが、建物ができあがるプロセスを社員一人ひとりが見ていたことはよい勉強になったと思います。」

天守・多門櫓・櫓を応用した最新オフィスビル。

こうして4年の歳月をかけて完成した新社屋。かつての天守・多聞櫓・櫓の関係性を社屋の配置計画に応用し、淀城を現代に再現したユニークな空間です。
敷地と道路の間には城壁をイメージした石垣を設置し、櫓にあたるエントランス棟、多聞櫓にあたる歩廊を半屋外空間に。天守にあたる本棟はガラスのファサードで覆われ、城の重厚感と最新のオフィス空間という新旧の融合を表現しています。
今回発掘された二ノ丸の石垣は保存し、床の一部をガラスにした展示空間として公開。淀城の歴史をお伝えするパネルと併せて、来社いただく皆様にご紹介しています。

歴史と最先端が融合する新社屋に注目が。

建物の内部は、木とコンクリートという正反対の素材をバランス良く組み合わせた、心地よい職場環境としました。自社製品を使った天井や丸柱は、あえてむき出しにし「自社製品を見える化」に。そしてロビーをはじめゆったりとした開口部を設け、京都の北山杉で作ったチェアや、北山杉と自社製品を組み合わせたオリジナルのテーブルを配しています。地元・京都の木材を使うというのは荒川社長のアイデアです。

本棟へのアプローチにあたる歩廊には、緑豊かな庭園を配置しました。「1年中何かの花が咲いている庭をオフィスの大きな窓から見ることができるので、社員からも好評です。社長も私も、まめに植物の世話をしています」と中野部長は笑います。

執務空間も大きく変わりました。「部署を超えたコミュニケーションが生まれるようオープンな空間とし、吹抜も設けました。最初は心配する声もありましたが、社内の風通しがさらに良くなって、オープンにしてよかったと思います」と所司原次長は言います。