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KCON WALKER

地球は温暖化?寒冷化?

長谷川光弘

 

 私が初めて地球寒冷化に関する記事を見たのは、2010年9月14日・総武線社内に掲載されていた新聞記事「太陽まもなく冬眠」であった。温暖化が叫ばれる時期に寒冷化とはこれ如何に?

 

太陽まもなく冬眠記事

太陽まもなく冬眠記事

新聞内容は太陽の黒点数の出現周期に関係しているらしく、11年周期が13年になったという。

そのような現象が発生すると太陽の活動が弱くなる可能性があり、1645年にテムズ川が凍ったのもこの現象に起因し、マウンダー極小期と称され70年間低温が続いた。

 こうなると太陽風も少なくなり、銀河宇宙線を遮るものがなく、オーロラが出なくなって雲が多くなり、太陽を遮り地球が冷えるという現象になる。

 

黒点の出現周期等

黒点の出現周期等

 縄文時代、青森県三内丸山遺跡は日本最大の縄文集落跡で、1500年間続いたと言われ、温暖な時期が続いた。平安時代は比較的温暖であったが、鎌倉時代から寒くなり、木下藤吉郎が織田信長の草履を胸で温めていた頃は大変寒い時期で、明治のはじめころまで続くことになる。

温暖な時期が続いた三内丸山遺跡[青森県]

温暖な時期が続いた三内丸山遺跡[青森県]

1645年テムズ川が凍りついた

1万年前に最後の氷河期を迎え、6500万年前には暖かかった。1800年前ころから氷河が溶け出し、最近になって溶けたものではない。

 世界の気温がホッケイスティック曲線のように1950年から急激に上昇したかのように報告されたが、捏造であった。これをクライメートゲート事件と言われた。日本では大きく報道されなかった。

 

炭酸ガス濃度の変化

炭酸ガス濃度の変化

過去の極小期を図に示した。さらに、マウンダー極小期にテムズ川が凍った。写真がインターネットに掲載されていたので示した。

炭酸ガスの排出量は図のように1960年から50年で100PPM上昇している。大気に占める各気体の構成比率は窒素が70%、酸素23%、水蒸気2%、炭酸ガス0.04%である。その占める量の少ない炭酸ガスが温室効果ガスの95%を占め、温暖化に大きく影響している。

 

近年地球温暖化により、大雨や巨大台風がやってくるようになった。今後更に、短時間により多くの雨が降るようになると思われ、また、大きな台風がやってくると予想される。2015年から寒冷化に入り、2020年ころから寒冷化が顕著になってくると発言している科学者がいる。

 

太陽黒点数・太陽総放射量他

太陽黒点数・太陽総放射量他

北極の氷面積の増加

北極の氷面積の増加
(2012年と2013年の比較)

  テレビの画面では氷河が溶け、温暖化を象徴する画面が放映されるが、北極海の氷の面積が60%増加したとも言われている。

 マウンダー極小期以降ダルトン極小期が19世紀初頭に発生していて、地球を取り巻く環境は大きく変化しているようだ。寒冷化になると、食料生産量が減少し、食物戦争の勃発する可能性が出てくる。

 現時点では温暖化と寒冷化が同居している状態ではないだろうか?地球は温暖化、寒冷化、どちらに向かっているのか?

天保の大飢餓を救った二宮尊徳のような策を講ずるべき時に来ているのでは?

東京工業大学・理学博士・丸山茂徳教授は「地球はむしろ寒冷化」と警鐘を発している。