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KCON WALKER

社長

北海道新幹線の施工現場見学会

社長室 T.A

こんにちは。
10月初旬、円型水路協会の事業の一環として、施工業者である鹿島JV様を始め各方面の方々にお世話になり、北海道新幹線の施工現場見学会を開催いたしました。

(西川所長のユーモアを交えた適格な説明に聞き入る協会員)
施工現場見学会
北海道新幹線は、新青森駅から新函館駅(仮称)までの約149㎞の路線で、今回見学させて頂いたのは青森側のトンネル工区のひとつである津軽蓬田(つがるよもぎた)トンネルです。ここでは全長約6,000mのトンネル建設工事において最新の施工法であるSENS工法が採用されており、全国で2例目とのことでした。蓬田トンネルのSENSマシンは開削工法で構築された組立ピット内で組み立てられたため、立坑から発進する通常のシールド工事と異なり地上から直接発進しています(大断面シールド機では国内初だそうです)。ここでは新幹線のレール等の軌道設備を設置する前の土台部分にあたる“路盤鉄筋コンクリート”を当社SF(スリップフォーム)工法により施工しており、今回はこの施工状況の視察が目的です。説明を頂いたあと、トンネル内部へ。

(手前の機材は“3Dシステム”の一部…この奥で施工しています)
3Dシステム

当日の施工地点までは片道1,500mくらいあり、ふだん運動不足の方は大変そうでした(私も)・・・。

(施工中…暗闇の中、社員のみんなも頑張ってくれていました!)
施工中
SF工法の説明は当サイトでも紹介済みですので省略いたしますが、今回の施工延長は12,000m、日進300mで、この現場では最近当社で導入した“3Dシステム”を備えたマシンを用いて施工しています。これまで現地で設置していたセンサーラインを要せずに重機の位置と高さを追跡するコンピューターシステムで、国が推し進めるICT施工技術(情報化施工)のひとつといえます。ちなみにこの“3Dシステム”はカメラや光学機器で有名なドイツのLeica(ライカ)社製だそうです。構造物の出来形もよく、私のイメージで言葉にしますと、制約はあるもののSF工法は在来工法とプレキャストの良いところを集約したような工法で、手前味噌ですが大した施工技術だと思っています。現在は無事に期間内で施工を完了したとの報を受けております。関係者の皆様、お疲れ様でした。

詳しくは業界紙「週刊ブロック通信」に掲載されますので、興味のある方はそちらをご覧くださいませ。