お使いのブラウザはサポート対象外です。推奨のブラウザをご利用ください。

KCON WALKER

家康公遺訓

事業本部 M.M


底冷えのする京都は冷蔵庫の中のような寒さの日々が続いていますが、それにもかかわらず観光客はたくさん訪れ、成人式の振袖の華やかさも加わって京の都は賑わいを見せています。
伏見には坂本龍馬の襲撃事件で有名な船宿の寺田屋があり、時々前を通るのですが大河ドラマが終わった今でも観光客は多く、近くの龍馬通りも活気を帯びています。また寺田屋は龍馬が妻となるお龍と出合った場所でもあり、このふたりは日本で最初の新婚旅行として鹿児島霧島を湯治に訪れたことでも有名です。
 

寺田屋
(寺田屋)

「明治維新は龍馬が成し遂げた」といっても過言ではないくらい日本の近代化に貢献した龍馬も偉大ですが、龍馬が終わらせたのですが260年もの長期にわたり比較的安定した政権であった江戸幕府の礎を築いた徳川家康も日本を代表する偉大な戦略家であり政治家ではないでしょうか。
その家康公が激動の人生の集大成として遺訓を残したと言われています。


 人の一生は重荷を負て遠き道を行くが如し
 急ぐべからず 不自由を常とおもへば不足なし
 こころに望おこらば困窮したる時を思い出すべし
 忍耐は無事長久の基 怒りは敵と思え
 勝つことばかり知てまけることを知らざれば害其身にいたる
 おのれを責めて人をせむるな
 及ばざるは過ぎたるより勝れり


子どもの時は人質として過ごし、信長には長男信康を自害に追い込まれ、秀吉の治世には長期にわたり艱難辛苦の末、大阪夏の陣で晩年やっと天下を取った家康の人生がこの遺訓から読み取れます。これは私の座右の銘でもあり、初めてこの遺訓に出会ったときは感銘を受けいまでも手帳に貼って読み返しおのれを戒めています。いうまでもなくこの境地にはまだまだ至っておらず凡人として日々反省するばかりです。
京都にお越しになった折は少し足をのばして伏見にお越しください。寺田屋をはじめ多くの酒蔵、名水百選の御香水で有名な御香宮神社、駆け馬神事の藤森神社、伏見桃山城、曲水の宴で知られる城南宮等見どころは数多くあります。また有名な蔵元の鶏料理専門の直営店である鳥せい本店の原酒は3杯飲めば天国にいける位いい気分になります。但し電車に乗ると乗り過ごすことがあるのでご注意を。
鳥せい
(鳥せい本店)
 最後に友人に教えていただいた天国にまつわる小話を1句。


「天国のイメージ」
夫婦が言い争いのあげく妻が捨てぜりふを言った。
「もうあなたなんかとは一緒に居ない、天国ではあなたとは別々に暮らしていると思うわ。」
夫「バカだなあ。だから天国なんだ」
今年はより良い年でありますように。