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KCON WALKER

製品

ボックスカルバート 横断荷重と縦断荷重

技術部 TT


京都では連日猛暑日が続いております。しかも節電です。溶けそうです。が、なんとかガンバっております。


今回は『ボックスカルバートの横断と縦断』について。


ボックスカルバートの設計条件といえば『T-25横断』の一言で済む時代もありました。しかし今はカルバート工指針の改訂もあってか、縦断荷重での検討を要求される現場も少なくありません。

 

『縦断荷重とは何ぞや』といったことはさておいて。
横断と縦断で結果がどれぐらい変わるのか、簡単にグラフ化してみました。


まずは下のグラフをご覧ください。
幅1000高さ1000ボックスの計算結果です。


上のグラフは頂版中央の引張応力度、下のグラフは底版中央の引張応力度です。
いずれも、土被りが浅いと横断荷重のほうが厳しい結果になっています。そして、土被り1mを超えるとほぼ同じ結果になります。


ボックスのサイズを大きくしてみましょう。今度は幅2000高さ2000ボックスの結果です。



応力度の差が縮まりましたが、傾向はまぁ似たようなものですね。


最後に、幅3000高さ3000ボックスの結果です。


土被り1m以下で応力度が逆転し、縦断荷重のほうが厳しい結果になりました。
これはなぜか・・・
横断荷重は土被りによって荷重分布幅が変化しますが、縦断荷重は常に全面載荷の計算式になっているんです。
したがって、(他にも要因はあると思いますが)幅広なボックスで土被りが浅いほど、『横断<縦断』の傾向が見られるんですね~


と、こんなところです。
ボックスカルバートの設計依頼の際は、事前に設計条件の確認をお願いします<(_ _)>