KCON WALKERケイコン社員のはんなりブログ
日本で開催されたミャンマーの伝統的なお祭り
技術部 WW(ミャンマー出身です)
皆さん、こんにちは。
11月3日大阪府大阪市淀川区西中島4-2-26 天神第一ビル6階にMYSA (Myanmar Youth and Student Association) の支援で行われたカテンーと言う仏教のとても重要なお祭りに参加させて頂きました。皆様にカテンー祭りの事を少し紹介したいと思います。
日本で開催されたカテンー祭りの風景
初めにカテンーとはミャンマー語ではなくパニ語で、意味は持続性です。ミャンマーでは仏教の教えは全てパニ語で書かれております。すなわち生き続ける、もしくはやり続けると言う意味を持ちます。人として生き続ける為に必要、お坊さんとして仏教の教えを伝え続けるために必要な物などを施す祭りです。大昔雨期の3カ月間が終わるとお坊さんの方々は仏教の教えを世界の人々に伝える為、旅をします。その旅で必要な物、例えば靴や着物などをお坊さんの弟子たちが施し、それからお坊さんは仏様に“私に旅をする為の準備が出来たので旅の許可をお願いします”と言います。そしたら偉いお坊さんが旅する為必要な物や健康状態などを見て許可をします。そのお陰で現在ネパールからミャンマー、中国、日本、韓国など世界の国々に仏教の教えが広がっていったと言われています。
現在のカテンー祭りは多少変わって来た部分も有りますが、基本の目的は人として生き続けるために心の支えになる事をお坊さんから学んでお坊さんに必要な物を差し上げると言う慣習として続けられています。
お坊さんから仏教の教えを受けている風景
今回、大阪に行き参加したカテンー祭りでは新たな出来事がありました。それはミャンマー人と日本人の交流です。在日ミャンマー人留学生達は日本人の友達を連れて来て、又 日本人お坊さんも参加した上で“周りをどういう風に受け止めるか”と言う課題について語ってくれました。
お坊さんから仏教の教えを受けている風景
祭りは朝7:00から始まるのですが、参加者は6:00前から続々と会場へ自家製の料理を持って入って来ました。受付ではお坊さんに施す為の拠出金の受付も行っていました。
7:00になるとお祈りが始められました。その後、お坊さんから教えを受け、参加者達からの質問に応えてもらったりといったやりとりがありました。
11:00からはお坊さんに着物を個別に差し上げたりしました。
お坊さんに着物を差し上げる風景
そして12:00頃お坊さんの方々の先導により、本日の行いの結果を世界中皆も同じ効果をもらえるように祈ります。
参加者達が持って来た自家製のミャンマー料理を食べながら、色々な人と話しました。食事の後に参加者の中でギターを持って来た人もいて皆さんと一緒に歌をたくさん歌えました。何曲だったか、何時間経過したかを私も含め会場の誰一人気付かないままで終了時間になりました。
皆が持ってきた自家製の料理
祭りは16:00頃で解散しました。でも私の頭の中には皆さんの歌声は離れません。電車の中では“今日の出来事は夢だったのか?”と何回も自分に尋ねました。家に着いてお風呂に入って落ち着いてきたら、再び頭の中に浮かんできた思いは会場を離れたばかりの時とは違いました。
“今回のカテンーは何でそんなに幸せだったのか”と言う疑問でした。確かに私は今年の大阪カテンー祭りを含め去年までミャンマーで毎年自然に参加していました。ただし特別感は全く有りませんでした。今年の大阪カテンーは様々な意味で特別でした。
それは、21世紀のお互いの文化を理解するという最も大事なことを学んだからだと思います。
これからも日本、ミャンマーを含め世界中の国々の伝統を大切にしながら、カテンー祭りの意味の通り生き続け、頑張り続けたいと思います。
以上、最後まで読んでくれてどうも有難うございました。
日本で開催されたカテンー祭りの風景