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KCON WALKER

工事現場

現場だより『配水管布設替工事』

建設事業部 K.M

 

 当現場を紹介する前に、私達が日常あたり前の様に使用している水道について簡単に説明します。

『水道』とは、①水を蓄えること(ダム湖)②水を綺麗にすること(浄水場)③水を届けること(水道管)の施設全体のことをいいます。

世界で初めて水道が敷かれたのは約2300年前の古代ローマと言われています。

日本では500年以上前の戦国時代。神奈川県の小田原城下に引かれた「小田原早川上水」が最古の水道と言われています。

 日本人1人当たりの水の消費量は平均200ℓ/日で、カナダ、アメリカ、イタリアに次いで水の消費量が多い国です。また、日本の水道普及率は97.5%と高い水準にあります。

京都市の水源は琵琶湖で、明治に完成された琵琶湖疏水により水道用水は今日の京都市民の貴重な水道水源としています。

当現場は、阪急京都線桂駅西口を西に約150mに位置する住宅筋を北約500m(桂巽町)を起点とし、南約1000m(川島野田町地内)を終点とする延長約1500mの『配水管布設替工事』です。この事業は、昭和30年代後半から40年代に敷設された水道管を新しい管に取り替える工事です。(既設管は約50年前に布設)

水道管は、人間の身体に例えると血管に当り、配水管本管は動脈、各家庭に配られる管は毛細血管と考えると解かりやすいと思います。

工事の順序ですが、最初に他の埋設管(電話、電気、ガス等)、構造物と水道管の位置関

係を把握する為、試験掘削を数十か所行い、その後仮設配管を行います。(バイパス工事)

仮設配管完了後に既設水道管から仮設管への切替えを行い、既設水道管内の水が空になったことを確認し、既設水道管の撤去及び新設管の布設を行います。使用する新設管の主な種類は、大きな伸縮性と可とう性があり、離脱防止機構を有する耐震継手を持つ管(耐震管)でNS形です。

埋設管調査

※(既設水道管と他埋設管の位置関係を調査)

 

 

仮設管布設状況(φ150,φ75)

※(仮設管の材質は水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管)

 

ダクタイル鋳鉄管NS形(φ300,L=6m)

 

新設管布設状況模式図

 

11月21日頃から、既設管撤去・新設管布設を施工する予定です。

延長約1500mを試験掘削⇒仮設配管⇒既設管撤去・新設管布設⇒仮設管撤去の工程で行うことになり、長い期間沿道住民の方々にご迷惑をお掛けしておりますが、工事関係者一同周囲に気を配りながら、日夜施工に取り組んでいます。