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KCON WALKER

京都市岩倉街道沿いにある隠れた名店『楽(らく)』

建設事業部 宮本 児玉

 

 祇園四条から鴨川沿い(川端通り)を北上し、出町柳で鴨川が北区柊野方面へ上がる賀茂川と大原方面に上がる高野川に分れます。そして、更に高野川を西に眺めながら北上すると大原街道(国道367号線)に合流します。この辺りの河原では、運が良ければ野生のシカが水遊びしている光景を見ることができます。花園橋を渡り、高野川に別れを告げると、ここは岩倉街道(府道105号線)です。この地までは京都市中心部から車で約30分程です。気温も中心部よりも3℃ぐらい低いようです。この岩倉街道を進んで行くとやがて床もみじで有名な岩倉実相院や叡山電鉄沿いに車を進め二ノ瀬トンネルをくぐり抜けると京都の奥座敷の貴船です。そんな岩倉街道沿いにある酒菜家『楽(らく)』さんを紹介します。

黄昏時の夕方6時。大きく『楽』と描かれた暖簾が掲げられたら、開店です。

玄関の引き戸を滑らし中に入り靴を脱ぐと、店内は掘りこたつ式の4人掛け食卓が3卓。奥に数名座れるカウンター席があります。この空間は隠家と言って間違いないでしょう。

店主は高知県出身の料理人。奥様と二人で切盛りされてます。

以前、店主に「ここの料理は創作料理ですか?」と尋ねたら、真顔で「贋作料理です」と切り返され思わず笑って和んでしまいました。

そんな店主の料理で、最初にお通し。そして予め注文していた季節の刺身盛り合わせは旬な鱧を真中に盛り、どれも新鮮で歯ごたえたっぷりな肉厚です。

お通し

季節の刺身盛り合わせ

 

続いて出されたのは和牛タタキ、店特製のポン酢で食べて舌鼓を打ちます。次に出された

無花果の生ハム巻には、その組み合わせと味に思わず、{美味い~}。

和牛のたたき 

無花果の生ハム巻

 

そして、京野菜の万願寺とうがらしの焼物、いぶりがっこのクリームチーズ乗せ。いぶりがっこは雪国秋田の伝統的な漬物で秋田の方言で漬物のことを「がっこ」と呼ぶそうです。がっことクリームチーズの相性は抜群で、酒飲みの人にはたまらない一品です。            

 

焼き万願寺とうがらし 

いぶりがっこのクリームチーズ乗せ

 

ここで紹介できなかった料理以外にも四季折々の食材を使った料理がたくさんあります。

これから秋・冬と迎え、厳寒な冬の岩倉界隈に身体が暖まる鶏鍋などは、再度訪れた時に是非食べたい料理です。

一品一品の盛付けに工夫を凝らし、料理に合わせた食器。観て楽しみ、食べて楽しみ、飲んで楽しむこのホッとする空間。常連客やリピーターが多いと聞いていましたが、私もリピーターになりました。

叡山電鉄八幡前駅から北へ歩いて1.2km。駅前に『居酒屋 無法松』さんから始まり、歩いて3~5分毎に『酒菜家 楽』さん、『居酒屋 孫六』さん、『お食事処 きらく』さん、『西洋割烹 たかはし』さんと続く。

はしご酒を楽しめるこの沿道は「岩倉グルメ街道」と呼んでいいと思います。

店情報

住所 京都市左京区岩倉三宅町376

電話番号 075-724-6718

営業時間 18時~24時頃

定休日 月、火曜日