KCON WALKERケイコン社員のはんなりブログ
仏伊西旅行記 &最近の趣味
製品事業部 M.M
娘もいい年になってきたのでもう結婚する気がないのかと思っていたら、とんとん拍子に結婚することになりました。式や新婚旅行の話をしていたら娘たちから両家族で欧州に行こうということになり、本当にいいのかと何度も念押ししたのですが、最終的に私と息子、お婿さんのお母様も同行することになりました。

勤続30年のクーポンを使えたので会社の福利厚生制度に本当に感謝いたします。工程はパリ、ベネチア、ローマ、バルセロナ、バレンシア(結果的にはバレンシアはトラブルで行けず、娘夫婦はさらにスイス、アイスランドも訪問)と2週間以上にわたったので、欧州にはどっぷりとはまり異国気分を満喫しました。
娘がお店や訪問先をセレクトして綿密に計画をたて、パリではマルシェ巡りに始まり、ほぼ毎朝カフェでクロワッサンとカフェオレの朝食をとり(日本に帰ってからもクロワッサンばかり食べていました)、フレンチとワイン、スイーツを堪能しました。






ルーブル美術館では「モナ・リザ」、「ミロのビーナス」、勝利の女神でNIKEの社名の由来である「サモトラのニケ」など、他にもナポレオンが戦利品として奪ったといわれるエジプト等各国の美術品を駆け足で回って鑑賞しました。普通に回ると2、3日かかる工程を2時間で観たので目が回りました。
さらにオルセー美術館、オランジュリー美術館、ピカソ美術館などではマネ、モネ、ドガ、ルノワールなどの印象派、キュビズムの画家たちをたっぷり堪能して満足度は最高でした。さらにセーヌ川巡り、オペラ座、エッフェル塔、コンコルド広場、凱旋門と名所は一通り巡りました。一幅の絵のような美しい公園では大型犬が放し飼いで散歩していて実にのんびりしています。
夜は高いフランス料理とムーランルージュを堪能しました。世界一の娯楽といわれるムーランルージュのパフォーマンスは超一流で、特に一糸乱れぬフレンチカンカンは一見の価値はあります。(撮影は禁止)


ベルサイユ宮殿にも行ったのですが、マリーアントワネットが処刑されたのも無理はないと納得しました。豪華絢爛という言葉では表現できないほど、大広間ともいえるほどの贅を尽くした金綺羅ギラギラの部屋が終わりがないのか思うほど並び、最後は気分が悪くなるくらい金色に酔いました。庶民が餓えているときにこんな贅を尽くしていたら革命がおこるのは必然でしょう。









次にベネチアへ到着、時間が止まっているのかと思えるほど、古いが美しい町並み、欧州らしいホテル、お店のショーウィンドウのマスカレード、ベネチアンガラスの魅惑的な工芸品、交通機関は装飾されたゴンドラと船だけ、車はもちろん自転車も走っていない狭い入り組んだ道路、塔の上から見た港と街の灯りは実に幻想的で美しく、こんな古いイタリア映画のような街があるのかと思うほどで驚きの連続でした。




ランチは評判のピザ屋さんにいったら、でかすぎるピザが出てきて息子と二人でシェアしてもちょうどいいくらいなのに、隣の夫婦と若い娘さんはそれぞれ各1枚ずつペロリと平らげていて、イタリア人は中年太りが多いのも納得でした。


ゴンドラで運河めぐりしたら、船頭のお兄さんは最初から最後までスマホで世間話(たぶん)していて観光案内はゼロでしたが、運河の途中にバンクシーの絵を発見し得した気分でした。
次にローマに行ったのですが、あまり良い印象ではなく、空港からローマの駅について乗り換えしようとしても、待てど暮らせど列車が来なくて、その日はバスも地下鉄もすべてストライキ中で、uberも1時間待ち。仕方なくホテルまで重い荷物を転がして暑い中歩いていく羽目に。予約していたコロッセウムも間に合わず、高い入場料は返ってこないと踏んだり蹴ったり状態に。町はきれいとは言えず、治安も悪い地域が多く、料理は美味しいがバカ高で(フランスも)、トレビの泉は工事中ときた。ただスペイン広場からの景色はよかったのとバチカン市国は壮大でした。(Photo)






ローマはぼちぼちやな、もういいかなと思いつつ、目的の一つであるサクラダファミリアのあるバルセロナへ到着。サクラダファミリアはまさに天才建築家ガウディが生涯をかけて手掛けた想像を絶する常識では考えられない建築物であり、ベネチアもそうですがこれを見ずして死ねないと思わせるほど壮大で美しい。特に内部は幻想的で森と自然と生き物をイメージして作られておりその発想力に驚きを隠せません。ほぼ完成形を見られたのは幸運でした。



余韻に浸りながらも海鮮料理やパエリア、イカ墨パスタなど手頃でおいしい料理ばかり。スペインは治安もいいし安いし住みやすくていい国だなと実感。特にバルセロナのVinitus(ビニトゥス)というタパス料理の店は驚くほど安くて、何を食べても最高に美味しくてスペイン滞在中に4回行きました。日本に帰ってから東京、大阪でタパス料理店を数件回りましたが、海外のラーメン屋のように似ても似つかない不味すぎる店ばかりでした。ビニトゥスはバルセロナにいったら是非お勧めします、マドリードにもあり味は同じです。また結果的にマドリードではピカソの代表作「ゲルニカ」を観られて感動していました。




いろいろとトラブルはありながらもなんとか旅も終盤に差し掛かってきたのですが、バルセロナに滞在中に最後の目的地バレンシアが100年に一度という大洪水に見舞われ、結果的に200人以上が死亡、町は壊滅状態になりました。旅行社に連絡してもホテルも連絡が付かず交通網も壊滅で機能せず、とても行ける状態ではなくなり、飛行場も被災し飛べないので行先も急遽マドリードに変更。息子がマドリードから東京便の飛行機の手配を一日かけてやっと10日後くらいにとれたので帰れることに。さらに強行軍で無理したのか私はひどい風邪にかかって寝込んでしまい、ネットで調べても病院も薬局もほんと無くて、あっても口コミ最悪ばかりで、仕方なく持ってきた市販薬を飲んでいたのですが、欧州の風邪に免疫がないのか、ひどい状態になり晩御飯以外は外出できなくなりました。


息子は幼少期からサッカーを12年しており、この旅行最大の目的はバレンシアで開催予定のチャンピオンズリーグのレアルマドリードの試合を見ることだったのですが、当然、流れてしまい見ていてかわいそうなくらい落ち込んでいました。
一縷の望みがマドリードでレアルマドリード対ACミランの試合が数日後にあったので、それを裏ネットでキャンセル待ちを申し込み、どうせ帰れる日までスペインにいなくてはいけないので待つことに。当日まで結果がわからないので祈るように当日を迎えたのですが、結果はなんとチケット2枚をゲット。狂喜乱舞しながらビニトゥスで食事をしてから会場へ向かいました。会場はかなりいい席で熱気と興奮の渦の中、本場のレベルの高いサッカーを見て大満足し旅行も終盤となりました。
もしもバレンシア滞在の日程が3日早ければ大洪水に巻き込まれ、親子で生きて日本に帰れなかったかもしれず、たぶん一生に一度しか行かないような場所で災害に巻き込まれなかったのは本当に運がよかったとしか言いようがありません。まだこの世でやり残したことがあるんだなと思い、しぶとく生きようと思う今日この頃です。ちなみに娘夫婦はアイスランドが一番良かったと言っていて機会があれば行ってみたいものです。
欧州旅行はお勧めですが、書き出すとまだまだ止まらなくなるので珍道中はここまでにして、最後に最近の趣味を少し紹介します。いままでの趣味としてはゴルフですが、歳とともに距離は出ないし下手になって面白くなくなり、また10年以上乗っていたロードバイクは膝が痛くなって長時間乗れなくなるし、他は映画くらいだったのですが、最近は写真とカーレースにはまっています。写真はポートレイト、レースカー、風景が主で、写真はよく沼るといいますが本当に奥が深いことがわかり、YouTubeを見ながらレース場や撮影会などで技術向上の実践中です。 レースはスーパーGT、スーパー耐久の年間パスを買って、シーズン中は月1回くらいのペースでレース場(鈴鹿サーキット、岡山国際サーキット、富士スピードウェイ、スポーツランドSUGO等)に通っています。同じような趣味の人たちも多くレース場や居酒屋でワイワイやっています。腕はまだまだなのですが長く続けられる趣味にできたらと考えています。(ポートレイトは掲載許可済み)









